意外にもパソコン仕事も多い

これから特別養護老人ホームで働かれる方が持っておくと良いスキルとしてパソコンのスキルがあります。
高齢者介護は、非常にアナログな仕事で高齢者がトイレにいきたいと言ったら手引きでトイレに誘導したりします。
ただ、高齢者がトイレに行ったら、それをパソコンへ入力するデジタルな仕事も入ってきます。
なぜなら、介護をした記録を共有する必要があるからです。

高齢者のトイレの回数を記録することで、その情報が特別養護老人ホームに在籍するナースへと伝わります。
そして、下剤を使って排便のコントロールを促します。
介護施設に従事する看護師は、介護士のように排泄介助は摘便の時以外にする機会は少ないので、普段のトイレの回数については、介護士が記録する情報を見て判断します。

そして、情報を共有するためにパソコンが使われているのです。
排便をするたびにパソコンで記録する場合もあれば、紙にトイレに行った時間や回数を記録して、後からパソコンにまとめて入力することもあります。

介護の仕事は、中高年など年齢の高い方も沢山働いていて、パソコン操作が苦手だという方もいますが、多くの事業所でパソコンへの入力作業が入ってきますのでパソコンはある程度使えるようになっておいたほうが良いです。
職員が使う介護支援ソフトは、それほど操作は難しくありませんが、タイピングなどの基本的なスキルは要ります。

また、トイレの回数のほか、普段の生活の様子や食事量、摂取水分量など施設によっては記録しています。
そして、パソコンに入力された普段の様子は高齢者の家族やケアマネジャーなどの専門家が見ることもありますので、できるだけ分かりやすく詳細に記録することが大切です。